📋 この記事の目次
  1. 改定内容一覧(改定前 vs 改定後)
  2. 各変更点の詳細解説
  3. 改悪だけじゃない!改善された点まとめ
  4. 一般カード(スタンダード)の変更点詳細
  5. 適用時期まとめ
  6. 既存会員への経過措置・移行期間
  7. 継続すべき人・見直しを検討すべき人
  8. 改悪後に乗り換えるべきカード比較
  9. 年会費引き落としタイミング完全ガイド
  10. なぜこんなに改悪?背景と理由を考察
  11. ダウングレード損益シミュレーション
  12. 解約前に必ずやること!ポイント出口戦略
  13. よくある質問(FAQ)

改定前 vs 改定後:変更点を一覧で確認

⚠️ 2025年8月に発表されたこの改定は、「大改悪」として多くのユーザーの注目を集めました。特に無料宿泊特典の条件が年間150万円→400万円へと約2.7倍になった点が最大の改悪ポイントです。
変更項目 改定前(〜2025年) 改定後(2025年〜)
年会費(プレミアム) 49,500円(税込) 82,500円(税込)
年会費(一般) 23,100円(税込) 34,100円(税込)
家族カード年会費
(プレミアム)
1枚目:無料
2枚目以降:24,750円
1枚目:無料継続
2枚目以降:41,250円
無料宿泊特典 獲得条件 年間150万円利用
最大50,000P相当
年間400万円利用
最大75,000P相当
プラチナエリート獲得条件 年間400万円決済 年間500万円決済
公共料金の還元率
(電気・ガス・水道等)
1.5% 0.5%
ガソリン・高速道路の還元率 1.5% 0.5%
事業用決済のポイント 3%相当で付与 ポイント付与対象外
主な新追加特典 ポケットコンシェルジュ
年間最大1万円キャッシュバック

※出典:アメリカン・エキスプレス公式サイト「既存会員様向けサービス改定」ページ(2025年8月発表)

✅ 改定で良くなった点(ポジティブな変更)
ゴールドエリートステータスは引き続き自動付与——カード保有だけで得られるゴールドエリートはそのまま維持。アップグレード・レイトチェックアウト・ウェルカムギフトなどの特典は継続して利用できます。
FNA(無料宿泊特典)の上限が50,000P→75,000Pに拡大——使えるホテルの幅が広がり、リッツ・カールトンやW・セントレジスなど高級ブランドでも利用しやすくなりました。
ポケットコンシェルジュ 年間最大1万円キャッシュバックが新設——高級レストランのオンライン予約サービス「ポケットコンシェルジュ」での支払いに使えるキャッシュバック特典が追加されました。

各変更点の詳細解説

💸 変更点① 年会費の大幅値上げ

プレミアムカードの年会費は 49,500円→82,500円(税込)へと約1.67倍に跳ね上がりました。差額は33,000円です。値上げに伴う新特典として「ポケットコンシェルジュ(高級レストラン予約サービス)での年間最大1万円キャッシュバック」が追加されましたが、33,000円の値上げ幅をカバーするには到底及ばないと感じる方が多いでしょう。

一般カードも23,100円→34,100円と11,000円の値上げとなっており、プレミアムからのダウングレード先としても負担増は避けられません。また、プレミアムの家族カードは1枚目が引き続き無料ですが、2枚目以降は24,750円→41,250円に引き上げられています。複数枚発行している方は注意が必要です。

🏨 変更点② 無料宿泊特典(FNA)の条件が150万円→400万円へ

このカード最大の目玉特典だった無料宿泊特典(フリーナイトアワード)の獲得条件が年間150万円から400万円へ約2.7倍に引き上げられました。月換算では12.5万円→33.4万円となります。

一方、特典ポイントの上限は50,000P相当から75,000P相当に増加。より高級なホテルへの宿泊に使えるようになっていますが、そもそも条件が達成できなければ意味がありません。

💡 既存会員への経過措置あり:2026年10月26日までのプログラム期間については、年間150万円利用で75,000P相当の特典が付与される移行期間が設けられています(詳細はsec4参照)。

🔌 変更点③ ポイント還元率の縮小・事業用決済が対象外に

生活固定費でポイントを積み上げていた方には大きな痛手となる変更です。

支払いカテゴリ 改定前 改定後
電気・ガス・水道(公共料金) 1.5% 0.5%
ガソリン・高速道路 1.5% 0.5%
事業用決済(仕入れ・外注費等) 3%相当 対象外(0%)
一般的な日常利用(食費・通信費等) 1.5% 1.5%(変更なし)
マリオット系列ホテル(直接予約) 6%(プレミアム) 6%(変更なし)

個人事業主・経営者にとっては特に影響が大きく、経費支払いに活用していた場合はポイントが一切付かなくなります。事業経費は専用の法人カードへの切り替えを検討するのが合理的です。

⭐ 変更点④ プラチナエリート取得条件が400万円→500万円へ

クラブラウンジへのフルアクセス・朝食無料・スイートアップグレードなど豪華特典が揃う「プラチナエリート」のカード決済による取得条件が年400万円から年500万円に引き上げられました。月換算では約41.7万円となります。

なお、ゴールドエリートステータス(カード保有だけで付与)は改定後も変わらず継続されます。プラチナエリートを狙う方はカード決済以外の方法(年50泊・プラチナチャレンジ)も検討の余地があります。

→ プラチナエリート特典の詳細はプラチナエリート完全ガイドをご覧ください。

📋 一般カード(スタンダード)の改定内容

プレミアムからのダウングレード先となる一般カードにも改定の波が及んでいます。以下のように変更されています。

変更項目 改定前 改定後
年会費 23,100円(税込) 34,100円(税込)
ホテルポイント還元率 3%(マリオット系列) 3%(変更なし)
公共料金・ガソリン還元率 1.0% 0.5%
事業用決済のポイント 付与あり 対象外
ゴールドエリートステータス 自動付与 自動付与(変更なし)

プレミアムからダウングレードすることで年会費は約48,400円節約できますが、ホテル直接予約のポイント還元率が6%→3%になり、空港ラウンジ無料利用などプレミアム限定特典も失われます。コスト重視の方には選択肢の一つです。

改悪だけじゃない!今回の改定で改善された点まとめ

「改悪」という言葉が先行しがちですが、2025年の改定にはプラス面も存在します。解約・継続の判断をする前に、ポジティブな変更点もきちんと確認しておきましょう。

🏨 ① FNA(無料宿泊特典)の上限が 50,000P → 75,000P に拡大

これまでは最大50,000ポイント相当のホテルにしか使えませんでしたが、新条件では75,000ポイント相当まで対象に。リッツ・カールトン・W・セントレジスといった最高級ブランドの通常ルームや、スタンダードブランドのスイートルームにも使いやすくなりました。年400万円の条件クリアが前提ですが、1泊の価値は大幅に向上しています。

🍽️ ② ポケットコンシェルジュ 年間最大1万円キャッシュバック新設

高級レストランのオンライン優先予約サービス「ポケットコンシェルジュ」での支払いに対して、年間最大10,000円のキャッシュバックが付与されます。食事好き・接待利用が多い方には実質的なプラスです。ミシュラン掲載レストランを含む多数の有名店で活用できます。

⭐ ③ ゴールドエリートステータスは改定後も変わらず自動付与を継続

カードを保有しているだけで得られるゴールドエリートのステータスは、今回の改定でも廃止・縮小されませんでした。ルームアップグレード・ウェルカムギフト・レイトチェックアウト(14時まで)・ポイントボーナス25%など、年数回以上ホテルを利用する方には依然として大きな価値があります。

✈️ ④ 空港ラウンジ・プライオリティパスなどプレミアム限定特典は継続

国内主要空港ラウンジの無料利用・手荷物無料宅配(往復)・旅行傷害保険(最高1億円)など、旅行をよりリッチにするプレミアム特典群は今回の改定で削減されていません。年2〜3回以上出張・旅行で利用する方は、これらの継続は大きなプラス材料です。

💡 管理人コメント:改悪のインパクトが大きく見えるのは確かですが、「FNA75,000P」は実際に使ってみると価値が高く、リッツ・カールトンに1泊無料で泊まれたときの体験は格別でした。年400万円の壁をどう乗り越えるかが継続判断の分かれ目です。

一般カード(スタンダード)の変更点詳細と損益シミュレーション

プレミアムカードからのダウングレード先として注目される一般カード(スタンダード)。改定後の内容と、プレミアムと比較した損益をシミュレーションします。

比較項目 一般カード(改定後) プレミアム(改定後)
年会費 34,100円 82,500円
ホテル直接予約 還元率 3% 6%
日常決済 還元率 1.0% 1.5%
FNA(無料宿泊特典) 年150万円で最大30,000P 年400万円で最大75,000P
ゴールドエリート自動付与 ✅ あり ✅ あり
空港ラウンジ無料 ❌ なし ✅ あり
手荷物無料宅配・海外旅行保険 ❌ なし/簡易付帯 ✅ あり(最高1億円)

📊 ダウングレード損益シミュレーション(年間)

項目 金額
年会費節約額(プレミアム→一般) +48,400円
ホテル還元率低下のポイント損失
(年間ホテル決済100万円の場合:3%差 × 100万円)
-30,000円相当
日常決済 還元率低下の損失
(年間一般決済300万円の場合:0.5%差)
-15,000円相当
空港ラウンジ喪失(年5回利用想定) -15,000円相当
実質差額(概算) ≒ +△10,000円前後
📌 こんな方にはダウングレードが向いています:年間ホテル利用が少ない(年1〜2泊以下)・空港ラウンジをほぼ使わない・年400万円決済が難しい方。一方、頻繁にホテルを利用し空港も活用する方はプレミアム継続の方が総合的にお得になるケースが多いです。

変更内容ごとの適用時期まとめ

変更内容によって適用時期がバラバラなため、整理しておきましょう。

変更内容 適用開始
新カードデザイン(再発行・更新カード) 2025年8月21日13時以降〜
年会費の値上げ 2025年11月以降の請求分から
公共料金・ガソリン等の還元率0.5%化
事業用決済のポイント対象外化
2025年8月21日以降の利用分から
プラチナエリート取得条件 年500万円化 2026年1月1日〜
無料宿泊特典 年400万円条件の適用 2026年10月27日以降開始のプログラム期間から
📌 特に注意が必要なのは還元率の変更(2025年8月〜)と年会費の値上げ(2025年11月〜)。これらはすでに適用済みです。無料宿泊特典の新条件適用は2026年10月27日以降で、既存会員には経過措置期間があります。

既存会員への経過措置・移行期間

2025年8月20日時点でカードを保有していた既存会員には、無料宿泊特典について以下の経過措置が設けられています。

✅ 特別移行期間の内容(無料宿泊特典)

プログラム終了日が 2025年10月27日〜2026年10月26日 の間にある方は、年間150万円の利用で75,000P相当の無料宿泊特典を得られる移行期間の対象となります(旧条件の利用額+新条件のポイント上限という好条件)。

プログラム終了日の確認方法:
アメックス・アプリ →「ポイント・特典」→「ポイント履歴を見る」→「無料宿泊特典獲得プログラム 進捗状況」から確認できます。
📋 経過措置を踏まえた戦略的な行動パターン
1
移行期間中に年150万円を達成して最後のFNA(75,000P相当)を受け取る。一度付与された特典は解約後も有効期限まで利用可能。
2
特典付与後に一般カードへのダウングレードを申請すると、年会費の差額(82,500円-34,100円=48,400円)が月割りで返金される場合がある(事前に公式で確認推奨)。
3
年会費請求の1ヶ月前までに解約することで翌年度の年会費を回避できる。次の年会費請求日はアメックスからのメールで確認を。
📞 解約電話時の引き止めオファー(リテンション)について

解約の意向をアメックスに伝えると、オペレーターから引き止めのためのリテンションオファーが提示されることがあります。SNSや口コミでは以下のような内容が報告されています:

ボーナスポイントの付与(数千〜数万ポイント)——継続を条件に付与されるケースあり
次年度年会費の割引・特定月の無料化——カード利用状況によって提示内容が異なる
ダウングレード(一般カードへの変更)の提案——解約の前にダウングレードを勧められる場合も
⚠️ リテンションオファーは必ず提示されるわけではありません。利用歴・年会費の支払い状況・保有年数などによって異なります。オファーを受け取っても、年会費82,500円に見合う利用ができるか冷静に判断しましょう。

改定後も継続すべき人・見直しを検討すべき人

✅ 継続がおすすめな方
  • 年間400万円以上を無理なく決済できる
  • マリオット系列ホテルに年数回以上宿泊する
  • FNA(75,000P相当)でリッツ・カールトンなど高級ホテルに泊まりたい
  • プラチナエリートを年50泊または別ルートで維持できる
  • 移行期間中に旧条件(年150万円)を達成して最後のFNAを得たい
🔄 見直し・解約を検討すべき方
  • 年400万円の決済は難しい(月33万円の壁)
  • 主に光熱費・ガソリン代でポイントを稼いでいた
  • 事業経費の決済がメインだった(個人事業主・経営者)
  • マリオット系列以外のホテルや旅館も多用する
  • 年会費82,500円の元が取れる使い方が思い当たらない

💴 年会費82,500円の元が取れるかシミュレーション

特典・メリット 換算価値(目安)
🏨 FNA 1泊(75,000P相当) 50,000〜150,000円相当
⭐ ゴールドエリート(アップグレード・レイトチェックアウト等) 5,000〜30,000円相当
🛫 空港ラウンジ(国内主要空港、同伴者1名無料) 3,000〜10,000円相当
💰 通常利用ポイント(年400万円決済の場合) 120,000P ≒ 12万円相当
合計(FNA活用時・400万円決済の例) 16〜30万円相当

※FNAは年400万円決済が条件。ポイント換算は1P≒1円で計算。実際の価値はホテルや時期により変動します。

📊 年400万円以上決済できてFNAを活用できる方は、依然として年会費82,500円の元が取れるケースが多いです。ただし年400万円の決済が難しい方にとっては、改定前と比べて著しくコスパが低下しています。
→ カード全体の特典・メリット詳細はこちら

改悪後に乗り換えるべきカード比較

「もう解約・乗り換えよう」と判断した場合、どのカードに移るべきか。目的別に代表的な乗り換え先を比較しました。

カード マリオット
アメックス
プレミアム
ヒルトン
アメックス
プレミアム
アメックス
ゴールド
プリファード
セゾンプラチナ
ビジネス
アメックス
年会費 82,500円 66,000円 39,600円 22,000円
(年100万以上で無料)
ホテル系列 マリオット系
約9,000軒
ヒルトン系
約7,000軒
特定ホテルなし
(幅広く利用可)
特定ホテルなし
エリートステータス ゴールド
(自動付与)
ゴールド
(自動付与)
なし なし
無料宿泊特典 FNA 75,000P
(年400万円条件)
ウィークエンド
無料宿泊あり
なし なし
一般還元率 1.5% 1.5% 0.5〜1%
(カテゴリ加算あり)
1.125%
こんな方に向く マリオット愛用者・年400万円決済できる方 ヒルトン系ホテルをよく利用する方 ホテルにこだわらず汎用性を重視する方 事業経費が多い個人事業主・経営者
🏨 ヒルトンアメックスプレミアムに乗り換える場合
ヒルトン系列のホテルをよく使う方に最適。ゴールドステータスが自動付与され、ウィークエンド無料宿泊特典もあります。年会費はマリオットより安く、利用しやすい価格帯です。
💳 アメックスゴールドプリファードに乗り換える場合
特定ホテルブランドにこだわらず、幅広く使えるステータスカードを求める方に。ダイニング・ショッピング・海外旅行での特典が充実しており、年会費も比較的リーズナブルです。
🏢 セゾンプラチナビジネスアメックスに乗り換える場合
個人事業主・法人経営者に特におすすめ。事業経費の決済でもポイントが付き(マリオット改定後は対象外)、年100万円以上の利用で実質年会費無料になる条件も魅力的です。

※各カードの詳細条件・年会費・特典は変更される場合があります。申込前に各カード公式サイトでご確認ください。

82,500円はいつ請求される?年会費引き落としタイミング完全ガイド

「自分の場合、いつ82,500円が引き落とされるのか」「解約するなら何月までに手続きが必要か」——この疑問を持つ方が非常に多いです。仕組みを正確に把握して、損のないタイミングで判断しましょう。

📋 年会費請求の基本ルール
1
初年度:入会後 約2ヶ月後に初回請求が発生します(例:9月入会 → 11月頃に請求)
2
2年目以降:初回請求と 同じ月日が毎年の請求日になります
!
新年会費(82,500円)の適用:2025年11月21日以降の引き落とし分から順次新年会費が適用されます。それ以前の引き落とし分は旧年会費(49,500円)のまま

📅 自分の年会費請求月を確認する方法

【ステップ1】 アメックス・マイアカウントにログイン
【ステップ2】 「ご利用明細」から過去の年会費請求の月日を確認
【ステップ3】 その月日が今後も毎年の請求日(例:11月21日に請求 → 毎年11月21日)
【ステップ4】 解約するなら請求日の1ヶ月前までに手続き(例:11月21日請求の場合、10月21日までに解約を申し出る)
請求月(毎年) 82,500円の
最初の請求時期
解約するなら
この月まで
1月〜10月 2026年の同月 請求月の前月末まで
11月・12月 2025年11月21日〜
(すでに適用済み)
次回請求の前月末まで
📌 例:毎年3月に請求される方
2025年3月 → 旧年会費(49,500円)
2026年3月 → 新年会費(82,500円)←ここから!
解約するなら2026年2月末までに手続き
📌 例:毎年11月に請求される方
2025年11月 → 新年会費(82,500円)←すでに適用!
解約するなら2026年10月末までに手続き(次回請求の回避)
💡 請求日の確認方法(最確実):アメックスから届いた「年会費およびサービス改定のご案内」のメール本文に、あなたの請求月が記載されています。メールが見つからない場合はアメックス会員サービス(0120-020-120)に電話で確認できます。

なぜこんなに改悪?背景と理由を徹底考察

年会費が約1.7倍に跳ね上がり、特典条件は軒並み厳しくなった今回の改定。「なぜアメックスはここまで踏み込んだのか?」を複数の視点から分析します。

1
プラチナ会員が増えすぎた問題
マリオットボンヴォイアメックスの最大の特長は「年間カード決済でプラチナエリートになれる」点でした。ホテルに泊まらなくても決済額だけでプラチナになれるこの仕組みは、日本の「陸マイラー・陸プラチナ」文化と相性が抜群で、爆発的に普及しました。

しかし、マリオット系列ホテル側から見ると、プラチナ会員の特典コスト(ラウンジ、朝食、スイートアップグレードなど)が想定を大幅に超えて増大。「プラチナなのにプラチナ扱いしにくい」状況が現場で起きていたと推察されます。今回の改悪はこの膨らんだコストを適正化する意図があるとみられています。
2
SPGアメックス時代からの「3段階改悪」
実は今回の改定は突然ではなく、10年かけた段階的な改悪の延長線にあります。
時期年会費FNA条件プラチナ条件
SPGアメックス時代(〜2021年)34,100円条件なし年50泊のみ
マリオットアメックス第1弾(2022年〜)49,500円年150万円年400万円
マリオットアメックス第2弾(2025年〜)82,500円年400万円年500万円
年会費はSPGアメックス比で約2.4倍。FNA獲得条件は「なし」→「年400万円」と完全に変わりました。
3
グローバルなプレミアムカード戦略の転換
日本だけでなく、世界的にプレミアムカードの特典が縮小・年会費が上昇するトレンドがあります。米国でも「Chase Sapphire」「Amex Platinum」などが相次いで年会費を引き上げています。

背景には、ポイントやマイルの「価値膨張」への対応があります。ポイントを賢く使う利用者が増え、カード会社・ホテルチェーン双方の収益が圧迫されています。今回の改定は、そうしたグローバルな流れに日本市場が追いついた形と見ることもできます。
4
「事業用決済のポイント廃止」の真の狙い
今回の改定で新たに明記された「事業用決済のポイント対象外化」は、実は以前から存在していたグレーゾーンへのメスです。個人事業主・経営者が経費をプレミアムカードで大量決済してポイントを稼ぐ「裏技」が広く知られており、本来の個人利用ではない高額決済が統計を歪めていたとされます。

アメックスとマリオット双方がリスクを認識しつつも放置していたこの問題を、今回の改定で公式に整理した形です。個人事業主・経営者にとっては直撃となる変更ですが、純粋な個人利用者への影響は限定的ともいえます。
📊 まとめ:今回の改悪は「プラチナ増加によるコスト増」「段階的な利益最適化」「グローバルトレンド」「事業用決済の整理」という複数要因が重なった結果です。SNSで「急すぎる改悪」と批判が集まるのも無理はありませんが、マリオット・アメックス双方からすれば「持続可能なビジネスへの調整」という側面もあります。

プレミアム→一般カードへのダウングレード 損益シミュレーション

「完全解約の前に一般カードへのダウングレードという選択肢はどうか?」——年会費差額の返金が受けられる可能性があり、マリオットとの接点を残しながらコストを抑えられる魅力的な選択肢です。メリット・デメリットを数字で整理します。

比較項目 プレミアム
(改定後)
一般カード
(改定後)
差額・注意点
年会費(本会員) 82,500円 34,100円 ▲48,400円節約
一般利用ポイント還元率 3P/100円(1.5%) 2P/100円(1.0%) 年400万円で4万P損
ホテル直予約還元率 6P/100円 5P/100円 差は小さい
FNA(無料宿泊特典) 最大75,000P
(年400万円で)
最大50,000P
(年250万円で)
泊まれるホテルの
グレードが下がる
プラチナエリート取得 年500万円決済で可 不可 決済ルートは消える
ゴールドエリート 自動付与 自動付与 どちらも同じ
空港ラウンジ 本人・同伴者1名無料 本人のみ無料 同伴者無料が消える

💰 年間決済額別 ダウングレード損益シミュレーション

✅ 年200万円以下の方
年会費節約:+48,400円
ポイント差(2%→1%):▲20,000P(約▲2万円相当)
FNA:一般カードでは条件が年250万円なのでFNA自体が取れない可能性大
→ ダウングレードより完全解約か他カードへの乗り換えを検討
🔄 年250〜400万円の方
年会費節約:+48,400円
ポイント差(3%→2%):▲25,000〜40,000P(約▲2.5〜4万円相当)
FNA:一般カードで50,000Pが取得できる
→ トータルでは概ねトントン〜若干お得になる可能性あり
⚠️ 年400万円以上の方
年会費節約:+48,400円
ポイント差(3%→2%):▲40,000P以上(約▲4〜6万円相当)
プラチナ資格も失う
→ プレミアム継続かマリオットから完全撤退を検討
⚠️ ダウングレード時の注意点:ダウングレードの申請タイミングによっては、FNA(無料宿泊特典)取得プログラムのカウントがリセットされる場合があります。FNAを取得した後にダウングレードするのが最も効率的です。また、差額返金の可否・金額は申請時点の公式条件に依存するため、必ずアメックスに確認してください。

解約前に必ずやること!貯まったポイントの出口戦略

「解約を決めた。でも貯まったポイントはどうしよう?」——Marriott Bonvoyポイントはカード解約後も有効ですが、使わないと失効します。解約前後に取るべき行動を整理します。

✅ 解約・ダウングレード前の3つの確認事項

1
現在のポイント残高と有効期限を確認
Marriott Bonvoyアカウントにログインして保有ポイント数を確認。24ヶ月間の活動(獲得・利用)がない場合は全失効します。最終ポイント獲得日から24ヶ月以内に何か行動を起こすことが必要です。
2
FNA(無料宿泊特典)の付与・有効期限を確認
すでに付与されているFNAはカード解約後も有効期限まで利用可能です。期限はFNA付与から通常12ヶ月。解約前に必ずFNAが付与されていることと有効期限を確認しましょう。
3
プラチナエリートの有効期間を確認
プラチナエリート資格は取得年の翌々年の1月31日まで有効です。例えば2025年中に資格を取得した場合、2027年1月31日まで有効。カードを解約してもこの期間中は資格が維持されます。

🎯 貯まったポイントのおすすめ活用法4選

🏨 ① ホテルポイント宿泊に使う
最も価値が出やすい使い方。1ポイント=1.5〜2円以上の価値になることも。
リッツ・カールトン東京(8〜12.5万P/泊)やJWマリオット東京(8〜12万P/泊)など、高単価ホテルほどお得になります。
→ 国内ホテル別必要ポイント数はこちら
✈️ ② ANAマイル等に交換する
3ポイント → 1マイル(+ボーナス)で40社以上のマイルに交換できます。60,000P単位で交換するとボーナス5,000マイルが加算。ANAやJALのビジネスクラス修行などに活用できます。
→ マイル交換の詳細はこちら
🎁 ③ FNAへの追加充当(トップアップ)
FNAの基本上限(75,000P)に自分のポイントを最大25,000P追加して、最大100,000P相当のホテルに宿泊できます。リッツ・カールトン日光や翠嵐京都など、通常FNAでは届かない高単価ホテルへのアクセスが可能になります。
👥 ④ 家族へポイント移行で失効防止
「Marriott Bonvoyポイント移行」機能を使って家族のアカウントへポイントを合算できます(有料:1,000P移行ごとに50P)。自分が長期間マリオットを利用しない場合でも、家族が使ってくれればアカウントの活動実績として失効を防げます
📌 ポイント失効の絶対的なルール:Marriott Bonvoyポイントは最後のポイント獲得・利用から24ヶ月間、何もアクティビティがないと全額失効します。カード解約後でも、ポイント宿泊・マイル交換・ポイント移行などのいずれかを24ヶ月に1度行えば失効を防げます。まずは少額のポイント宿泊や移行で活動実績を作っておきましょう。

改悪に関するよくある質問(FAQ)

改悪はいつから適用されますか?
年会費の値上げは2025年11月以降の請求分から(すでに適用済み)。公共料金・ガソリン等の還元率0.5%化・事業用決済のポイント対象外化は2025年8月21日以降の利用分から(すでに適用済み)。プラチナエリート条件の年500万円化は2026年1月1日から。無料宿泊特典の新条件(年400万円)は2026年10月27日以降開始のプログラム期間からです。
新年会費はいつから請求されますか?
2025年11月以降の請求分(2025年11月21日以降の引き落とし分)から順次新しい年会費(82,500円)で請求されます。自分の請求タイミングは、アメックスから届いた「年会費およびサービス改定のご案内」メール本文に記載されています。
移行期間中の無料宿泊特典の条件は?
プログラム終了日が2025年10月27日〜2026年10月26日の既存会員は、年間150万円の利用(旧条件の達成額)で75,000P相当の無料宿泊特典(新上限)を取得できます。プログラム終了日はアメックス・アプリの「ポイント・特典 → ポイント履歴を見る → 無料宿泊特典獲得プログラム進捗状況」から確認できます。
解約したら貯まっているポイントはどうなりますか?
ポイントはMarriott Bonvoyアカウントに紐づいているため、カードを解約してもポイントは失効しません。ただし、アカウントの活動(ポイント獲得・利用)が24ヶ月間ない場合は失効します。解約後は定期的にポイントを使う、またはアカウントを別の方法でアクティブに保つ工夫が必要です。
解約のタイミングはいつがベストですか?
①無料宿泊特典(FNA)が付与された後が最もシンプルです。一度付与されたFNAは解約後も有効期限まで使えます。②次回年会費の1ヶ月前までに解約することで翌年度の年会費を回避できます。③一般カードへのダウングレードを選ぶと差額が月割りで返金される場合があります(最新情報は公式に要確認)。
旧SPGアメックスから見て今回の改悪はどの程度ですか?
旧SPGアメックス時代(年会費34,100円・無料宿泊特典に利用条件なし)と比べると、今回の改定後は年会費が約2.4倍・無料宿泊特典の条件が事実上新設(年400万円)と大幅に悪化しています。2022年のリニューアル時点でも年会費49,500円・年150万円条件と引き上げられており、2段階にわたる実質的な改悪となっています。
解約時にアメックスから引き止め(リテンションオファー)はありますか?
解約の意向を伝えると、アメックスのオペレーターから引き止めのためのリテンションオファーが提示されることがあります。SNSや口コミでは「ボーナスポイント付与」「次年度年会費の割引」などが報告されています。ただし、必ず提示されるわけではなく、利用歴・利用金額・カード保有年数などによって内容が異なります。オファーを受け取った場合でも、年会費82,500円に見合う利用ができるか冷静に判断することが大切です。
プレミアムから一般カードへダウングレードするとどうなりますか?
プレミアム(82,500円)から一般カード(34,100円)へのダウングレードを選ぶと、年会費の差額(約48,400円)が月割りで返金される場合があります。ただしダウングレード後は、ホテル直接予約のポイント還元率が6%→3%になり、プレミアム限定の空港ラウンジ無料利用などの特典も失われます。一方、ゴールドエリートステータスは一般カードでも引き続き自動付与されます。完全解約の前にダウングレードを検討する価値はありますが、詳細条件は申し込み時点のアメックス公式情報をご確認ください。
改悪後も特典活用で元が取れる

紹介経由の申し込みで公式より多くのポイントを獲得

年会費改定後も、紹介経由では公式キャンペーンより多い入会ボーナスポイントを獲得できる場合があります。まずは現在の紹介ポイント数をご確認ください。

個人情報は申込先のアメックスにのみ送信されます。

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